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ザ・ハリケーン

あ~随分長いこと引っ張ってしまったね。
大変長らくお待たせしました!!!
例のショーシャンクと主張したい部分において、
対照的な作品として紹介するのは「ザ・ハリケーン」
(デーヴと同様、名前が良くない。センスは感じるけど…)

同じ監獄ものです。
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まず、この作品も主人公は優れた人物である。
しかし、この作品の場合、彼だけがそうなのではなく、
他にも素晴らしい人間が登場することで成り立っている。

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しかも、人間的弱さを見せながら、
決して凡庸ではなく、非常に尊い稀有な人間達である。
私が心を満たす作品はこういうものです。

ただこの作品はメジャーリーグでも触れた事なんですが、
吹き替えがあまり良くない感がある、個人的な好みなのかもしれないが…
だから、できれば字幕で観て欲しい。
(もっとも私が観たのと同じバージョンである保証はないですが)
ザ・ハリケーン_f0154325_1536768.jpg

それとなんと看守が、ショーシャンクと同じ俳優である。
これは、偶然なのか?
しかも、そのキャラクターが正反対なのがまさに象徴的である。
彼もまた、主人公を支援する数少ない1人である(1人で法廷に顔を見せるほど)。

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助ける方も助けられる方も完璧じゃない。
挫けそうになったり、軽率で認識の甘さを思い知らされたり、
みんながそれぞれに活躍し、みんながそれぞれに苦悩し、
その辺の人間味が非常に良くわかる。
各々の立場の人間たちに普通に共感できるのだ。

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それが人間じゃないだろうか? それが世の中じゃないだろうか?
もちろん、創作物なのだから、表現は自由である。

しかし、作り物とは言え、
観てる人の尺度に影響を及ぼしかねない訳である。
だから、リアルさがないものは、あまり受け入れがたい。
はじめからそういう意図で作られているのならいいが、
写実的なフィクションやノンフィクションであるならば、
ザ・ハリケーン_f0154325_15352234.jpg

世の中の〝希望や展望〟の縮図であるべきなのだ。
そうあって欲しいというのは
我がままなのでしょうか?

次回は、ちょっと忙しいのであいだがあくと思います<(__)>

  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-05-27 15:33 | 隠れた名作

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