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プリズンブレイク

お久しぶりです。
今日は予定通り、私の考える至上最高の米国ドラマを紹介します。

「プリズンブレイク」
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全体としては、これまで紹介してきた、名作「映画」に比べ、要所要所のクオリティが若干、劣るように感じるかも知れません。
しかし、それは仕方のないことです。

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以前から述べていることですが、1本数時間の映画に比べ、何話にも及ぶ長期戦のドラマは、どうしても密度が薄くなるのは当然です。
その点から見て、この作品はやはり、史上最高の「ドラマ」なのです。
1話1話の水準が「ドラマ」として最高なのです。

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全81話、実に7クール。よくもこれだけ長い間、このクオリティを保ち続けたものです。
感服します。

実際、ラスト以外、及第点であり続けたと言っていいでしょう。
これ程の作品は見たことありません。
特にその意味では、紛れもなく史上最高の海外ドラマです。

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そして、この作品の特徴と言えば「個性豊かな登場人物」にあるでしょう。
皆、誰しもが何がしか一物があり、ひとクセ者もふたクセもある者たちばかりです。

彼らの振る舞いにはそれぞれ理由があり、その生き様に反映されています。
各々が思うところがあり、信念があり、そして、弱さがあります。
この作品程、登場人物ひとりひとりが立っている作品は、他にないでしょう。

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ただ苦言を呈すと、この作品に限らず、これはすべての欧米系の作品に言えることなんですが、
力ずくの豪快なキャラクターが優遇される嫌いがある…ということ。

その象徴が主人公の兄。
私には、彼が優秀な人間だとは感じられない。
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勝利のために必要不可欠な能力も、特にないように見える。
欧米はこういったタイプの人間を評価する傾向があります。
ただ繰り返しますが、これはこの作品に限ったことではありません。

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彼と対極に位置するのが、後半に登場するアジア系の人物。
兄とは逆に、存在感とは裏腹にその貢献度は絶大である。

物語後半の要となる装置の開発者だが、もし、本当に彼がこれを開発したとしたら、
あれほどの愚かな人物ではないだろう。その描き方に疑問が残る。

理知的で繊細なキャラが過小評価され、力ずくで豪快なキャラが優遇される。
(日本は、これとは逆の傾向があるかもしれません)

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しかし、それは欧米の作品全体の傾向であり、
ここまで言ってきて、言うのもなんですが、
むしろ、この作品はそういう傾向の少ない、数少ない作品のひとつなのです。

そういう意味でも、この作品は素晴らしい作品な訳です。

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私的な見解を言わせて頂くと、最後のボス的存在が兄と近いキャラクターのように思うのですが、
そういった事実と彼の顛末は、この作品の数少ない欠点と、
その反省力を示していることのように思えます。

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ただ残念ながら、ファイナルを含むラストだけがしまらなかった。
一番残念がっているのは制作者達だろうが、最後にひとがんばりして欲しかった。
返す返すも残念でならない。

それにしても、漫画「海皇記」もそうだし、私が最高と思う作品は、どうしてラストがシまらないんだろう。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2011-08-11 02:05 | 隠れた名作

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