カテゴリ:大作を違った視点で見る( 7 )

 

CG

前回に引き続き、現場にあまり影響されない系作品です。
ひとつ目は
「ファイナルファンタジー」

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えっ、ファイナルファンタジー?
…というと「ゲーム」のFFが真っ先に思い浮かぶ方が殆ど…
というか全員だと思いますが…これはゲームではありません。
といっても無関係では決してなく、共通したスタッフが作った映画なのです。

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という言うわけで宣伝効果は、それなりにあったはずだし、
そして、スタッフの熱意も並々ならぬものがありました。
宣伝効果もあり、熱意も半端じゃなかった…
それなのに、どうして知名度は低い(売れなかった)のでしょう?

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見れば分かりますが、内容のほうは斬新です。斬新すぎます!
しかしこの斬新さが逆にネックになり、評判が宜しくなかったのでしょうね。
平凡な作品なら、案外、逆に話題になったかも…
人気の下地はあったわけだから。

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視聴者が引いちゃったんでしょね、突飛な物語の設定に。
私はいち作品としては、こういうのもありかなーと思いますが、
このネームバリューでは許されない事だったんでしょう。

ともあれ、なんと言っても私が注目して欲しいのはCGです。
2001年の段階でこのクオリティは凄まじいでしょ?

2つ目
「アバター」
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ご存知、私が敬愛するジェームズ・キャメロン監督の大ヒット作品です。

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この作品は、CGの部分が多いですが、
実写の部分もそれなりにあり、せいぜい半分CG作品という所なので、
ここで紹介するには不適切ということになるのですが、物語の展開を考えると、むしろ、ここでこそ紹介するべき作品だと思えました(察して頂けるだろうか…)。

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という訳で、日米のCG作品を紹介しましたが、物語自体もかなり個性的な内容で、
両国のCG映画の行く末を占う、あるいは占ってきた2作品であると言えると思います。

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まず日本の方は、非常に早い段階で最高レベルのCG技術に達していたということです。
そしてCG技術そのもので言えば、現在もトップを守ってるといって良いのではないでしょうか?
では、なぜその技術が日本の映画に活かされていないのか?
それは、「ゲーム」や「アニメ」などのいわゆる〝サブカルチャー〟にその技術が流れていってしまっているからです。もったいない話だと思いませんか?

米のほうの注目点としては、
キャメロン監督ほどの方が、これ程CG技術に特化した作品を作っているという事実です。
そして、彼以外の著名な監督らも、全編CG作品などに挑戦しています。
これらはいったい何を意味するのか?

「CG技術」とそれを駆使する「ゲーム」などの「サブカルチャー」。これらが、今後の映画界を左右していきそうな気配なのです。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2014-06-29 07:01 | 大作を違った視点で見る

現場!

今回も前回に引き続き
現場が大きく影響した2作品を紹介します。
まずひとつめ、
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「ROOKIES」(もちろん映画・ドラマ両方です)

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以前ご紹介した「デスノート」と同じ、集英社の漫画が原作の作品である。
そして「デスノート」と同様、原作よりも出来のいい物になっている作品である。
有望な若手俳優の生き生きとした演技が、この作品をより素晴らしいものにしているという事は、皆さんもご理解できるでしょう。

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特に私の一押しは平塚役の桐谷健太さん、新庄役の城田優さんの2人です。
重要な脇役で、作中、非常に効いていました。

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そして、私の好きなのは映画です。
私はこの作品の主人公は、安仁屋だと思ってます。
彼らはたった1、2年がんばっただけで甲子園に行ってしまう才能豊かな方たちですが、その象徴とも言える安仁屋の心情こそが、このドラマのもっとも汲み取るべき点だと思っているからです。映画は、それを見事に描いています。
実はストーリーの全体の流れも、原作とは少し違うのですが、むしろ、そこも良かった。

2つ目は不朽の名作、
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「スクールウォーズ」

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古い作品なので、表現が稚拙な所もありますが、
主演の山下真司さんはじめ、その後、大映ドラマの主軸となる松村雄基さん、伊藤かずえさんなど、若かりし頃の大御所俳優らのラグビーのタックル宜しく体当たりの真摯な演技が光ります。
日本のラグビー人口はこの作品に支えられているといっても過言ではない。

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この頃の不良は、好きでグレている訳ではなく、境遇がそうさせたと思わせる人物が多いです。
社会復帰できない前科者みたいな…
という訳で続編の〝2〟はそんな感じの内容ですね。

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さて、新旧のいわゆる不良更生モノが並んだわけですが、
比較すると前者は女性に、後者は男性に人気があるように思います。
ところで最近、男性は草食系、肉食系2極化が進んでいますよね。
その事と関係があるように思います。
それと、前述してるように、不良の傾向も昔と今では違う。
今は、ステータスにもなってる感じですか。
要するに、現在の不良は女性ウケを狙ってる部分があるということです。

次回はこれまでと逆に、現場にはあまり影響されないタイプの作品を紹介したい。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2014-06-10 00:37 | 大作を違った視点で見る

ベン・ハー&グラディエーター

今日ご紹介いたしますのは、超有名なアカデミー賞2作品。

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「ベン・ハー」と「グラディエーター」
(ベン・ハーは他にも映画化されているが、無論、一番有名な1959年作のものです)

これまでも、私は幾度となく、
2つの作品を比較検討するという試みをしてきた訳ですが、
それは全て、あくまで〝作品や制作に関すること〟でした。

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今回は、それ以外のことに注目したいと思います。
(今回もネタバレ含みますので観てない方は、ご覧になってからの方がいいかもしれません)

どちらも私の好きな作品で、両作共に素晴らしい出来映えなので、
特にそれ程ケチつける場所がないがゆえに、こういう検証にはうってつけな訳です。

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この二つは非常に似通ったストーリー展開で、
理不尽な糾弾で、追い落され、
かたやガレー船の奴隷を経て戦車レース騎手として、かたや奴隷剣闘士として、
不屈の魂で生き延び、のし上がり、
宿敵に復讐を果たすという話です。

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もっとも後発であるグラディエーターは、
そういった事も意図して、作られたのかもしれませんが…
つまり、わかってて敢えてベン・ハーをマネてると言う事です。
しかし何にせよ、そういった事はそれ程重要なことではない。
仮にパクってるとしても、
結果として、随分違う作品に仕上がっている事は明白だし…

冒頭でも述べたが、今日私が言いたいのはそんなことではない。

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注目するのは、ストーリーが似通っていて、加えて制作にかけるコンセプトも近いものがあるこの
2作品の相違点を見ることによって、
実はこの二つが制作されたときの〝時代背景〟が透けて見えてくるのです。

まずベン・ハーの方を見ると、
現代の侵略ものの映画と比べて、物理的な残虐シーンや表現が殆ど出てきません。

それに対してグラディエーターは、
残酷な表現が横行する現代(2008年現在)の映画界を先駆けするように、
惨いシーン、残虐な表現が出てきます。

これはグラディエーターの制作者のほうが残虐な人間であることを示しているという訳では、
もちろんない(だとすれば、それは本人のせいではなく時代のせいである)。

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ベン・ハーの頃は、第2次世界大戦の傷がまだ癒え切ってなく、
戦争反対の意識が色濃く残っていたから、そのような作品になったのだと思う。
全体的にも反戦争、反暴力の意識が強く感じられます。
(もっとも、ベン・ハーの方は原作がある作品で、そのせいもあるかもしれないと付け加えておく)

グラディエーターに関しても先に述べたように、
他の最近の映画を見てもらえば分かる通り〝時代〟の流れに従っているに過ぎません。

つまり、ベン・ハーのスタッフがグラディエーターの時代に作ったなら、
グラディエーターのような話になると思うし、
グラディエーターのスタッフがベン・ハーの時代に作ったなら、
やはりベン・ハーのような話になると思う訳である。

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しかし、こう言い切ってしまうと、2作品を完全に同等に扱うことになるので、
異を唱える方もおられるかもしれません。
なぜなら、ベン・ハーは映画史上でも最高の名作のひとつとして君臨しているが、
グラディエーターはアカデミー賞の一作品の枠は出ない。

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しかし、グラディエーターのスタッフも決してベン・ハーのスタッフに劣るものではありません。
これは、突出した功績を残しにくい今の時代を反映していて、
これもまたひとつの〝時代〟の違いを表している事柄と言えるでしょう。

また、ベン・ハーは宗教的な発想がまだ通用する時代で、
超常的な力を描いてる箇所がある。

対するグラディエーターには、物質主義を反映するように、
そういった神秘的な慰めは一切出てこない。

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最終的に結果だけを見ると、
グラディエーターの主人公の一家は全員死に、ベン・ハーの家族は全員無事、
という、極端に違いが生じている。

さて、ここまで長々話してきていえる事は、どちらが正しいかではなく、
双方の制作者は、共に優秀なスタッフで、
その優秀なスタッフは〝時代〟というものを敏感に察知して、
こういう話を作っていると言う事なのだ。

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他の相違点として宿敵の存在設定や続柄も対照的ではあるが、
メッサラも途中から完全に敵に回るし、
さほど重要ではないと言うのが個人的な意見だ。

ちなみにベン・ハーが作られた年は〝ベトナム戦争〟が始まった年だ。
私は、平和を求める中途半端な心が、あの戦争を泥沼化したと考えている。
やるならやる、やらないならやらない。
そう言ったはっきりした態度が、大事なのだろう。
その点でも、この2作品は大変、優れているといえる。

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最近、エンターテイメント界は残虐な表現に歯止めがない。
それは一概に悪いことではないのだが、
残念ながら、人類にとって芳しくない兆候である。
忘れてはならないのは、戦争をするのは皮肉にも優秀な人間であるという事。
実は平和を訴えるのも同じ事で、戦争をせざるをえない人間にとっては、心をえぐる行為だ。

場合によっては、がんばることを否定する必要もある…ということかもしれない。

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次回は、似たような時代物の最高傑作か、あるいは一息入れて日本作か…
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-07-07 08:05 | 大作を違った視点で見る

ショーシャンクの空に

今日紹介する
「ショーシャンクの空に」
ネタバレを含みますので、今回は観てない方はご遠慮願います。
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この作品は、ちまたで非常に評判がいい。
もちろん素晴らしい作品だと思いますが、
それをこき下ろしてしまおう…というが今回のテーマです。

あー反響が恐ろしい気もするが、
それをやってしまう所が、しげやんのしげやんたるゆえんなのです^^

まず、この作品を観て感じるのは、
私にはここまで出来ない…という
〝恐怖感〟だ。

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特に、何が出来ないか?
他の事はできるかもしれない…あるいはそれに近いことは出来る可能性はある。
しかし、監獄にあんなことをしておきながら、
知らん顔をして日々生活を送るなんて、
これは正直、とても私には出来ない。
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特に、無実が証明される…という時に、
見つかったら、どうするつもりだったのだろうか?
全てが水の泡になってしまうじゃないか。
つまり、無実が証明されて釈放される事はない、と
踏んでの行為ということになる。

そして、あそこまでやって、手に入れた物は、何だったろう?
普通の皆さんが、当たり前のように手にしているものである。
ヒドイ話だとは思わないか?

主人公の立場でものを考えると、
納得いかない事が多過ぎるのである。
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この作品を手放しで評価する皆さんは、
主人公ではなく、実は脇役のモーガンふんする調達屋
に感情移入しているのではないですか?

あと気になったのは、そのモーガン役の
仮釈放面接の場面なのだが、
なぜ、最後に主張が変わったのか、
それでなぜ、逆に仮釈放が容認されたのか?
全く理解できない。
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〝この作品はとにかく主人公である〟。
皆様、その事に異論はないはずだ。
だから、素晴らしいと言うなら、主人公の立場になってものを考えるべきである。

しかし、その主人公に感情移入すると、
ここまでできない…という恐怖感が支配する。
他にも不可解なことがるあるし…
そういった訳で、私の場合、この作品を評価することは決して出来ないのです。
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ならば、どういった作品なら私の心を満たすのか?
それを説明するのに、うってつけの名作があります。

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ここから後付です。そういえば、この主人公は大金を手に入れていたんでした。
私はすっかり忘れていました。その分、総合評価に修正を加えさせてください。
この作品は、〝主人公に活躍が偏っている以外は、大変に素晴らしい作品〟でした<(__)>
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-04-04 16:36 | 大作を違った視点で見る

メジャーリーグ

今日はお約束どおり、
私の最も大好きな作品を紹介しよう!

その名も「メジャーリーグ」!!
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えっ、みんな知ってるって?
そりゃ、そうだね。ごめんごめん。

でも、好きなんだからしょうがないよね。

この作品だったら、前出の「タイタニック」にも、
匹敵するものがあるんじゃないだろうか?

つまり、私の考える人類最高傑作が2本並んだことになる。

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全米大ヒットと銘打って、公開された作品は数あれど、
この作品ほど、期待以上の出来のものは、
他になかった。

最高です。

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各々のキャラクターが個性的で、
魅力があり、展開も非常に面白い。

私はこれ以上の漫画を描くつもりです。
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私にとって単に、映画として素晴らしいという事に留まらず、
もはや、人生の指標になっている程の作品です。

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「もうお前には頼らない。自分の力でやる」
「どこに行くんだ?」「27m先だ」
「とにかくヤツを三振にしとめろ!」

そして、最後の予告ホームラン!
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あ~もう、(´ー`*)陶酔。
あれからだなぁ、一度水を差されると怖気づく自分に気がつき、
どんな事でも2度は試みようと決意したのは!

しかしながら、今回観た吹き替えは、以前、私が観た時とは違っていて、
残念なことに、前より悪くなっていた。
気持ちイイ名ゼリフが、あまり良くなく変わっていたので残念である。
言葉じりが違うだけで、随分印象が変わるものだ。

とにかく、観ていな方は、ぜひ一度観てほしい!
スポーツ映画でありながら、老若男女問わず、皆さん楽しめると思います。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-02-12 10:55 | 大作を違った視点で見る

タイタニック


いつの間にできた^^
しげやんが超大作を違った視点で見るシリーズ。

今回は「タイタニック」
この映画は、紛れもなく人類史上最高クラスの映画である。
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ちなみに私がはじめて観たのは、
ちまたで評判で、やけに女性に人気がある映画であるという点から、
おそらくこんな感じの映画だろうある程度、予測をつけ、
母親のために点数稼ぎとして借りてきて、
案の定、ものの見事にハマらせたという経歴を持つ。

無論、はるかに予想以上の出来だったが…

この話は一言で言うと
「白馬の王子様が、捕らわれの姫を救い出す」お話である。
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実際、女性のそういう心根を否定する事は、不可能なのだろうね。
男性もナイトになりたいという思いがある訳だし。

しかし、それは真の愛ではない。
いや、愛かも知れないが、恋愛ではない。

それにしてもジェームズ・キャメロンが脚本を考えたというのは、本当なのだろうか?
この話は明らかに女性向けで、原作(脚本)は絶対、女性であると確信していたのだが、
本当だとすると、キャメロンは…………マーベラスだ。
私には、このような作品は書けない。

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話を戻す。
恋愛とは、善悪も超越していて、
例え、くだらない人間同士でも成立するものであるはずである。
なぜなら、この世の人全てに運命の相手がいて、
恋愛を味わえるのが道理だからである。
相手に優秀さのみを求めていったら、
極論すると、世の中の最も優秀な男女二人のみが恋愛の対象になってしまう。

この作品の中では、どう見ても最も人間的に優れている二人である。
しかも、周りに当人以外、善人が殆どいないという驚異的に不遇な状況で、
世紀の一大事件の決死の体験の中で、である。

恋愛とは、相性のピッタリいく相手を見つけ、
〝その二人なりに〟
助け合い、手をたづさえていくものじゃないだろうか? 
レベルは問わず。

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前に紹介した「Mr&Mrsスミス」の二人はどうだろう?
この作品は恋愛感に於いてはある意味、今作と対極に位置する。
あの二人はお互い以外にありえない。
あの二人なら、つまらない境遇だろうとお似合いだと感じないだろうか?

しかし、今作品の二人はどうなのだろう?

そういうような気持ちがずっとあったので、ラストの展開は悲劇的に受けなかった。
一生添い遂げるべき、二人に見えなかったのだ。

人間的に優れた信頼すべき相手と、
力を合わせて危機に立ち向かう話
…というような捕らえ方になってしまった。
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…とまあ、ここまで書いてきてなんだけど、

──いままで私が言った事は忘れて欲しい──



そんなの関係ねぇ!




この作品に否定的な意見を交えるもんじゃないし、
まして一個人が、恋愛の何たるかを語る資格はないし、分かるはずもない。
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とにかく素晴らしい作品である。

いつか俺もこんな作品が作りたい。

再開第一弾は、私の大好きな一大傑作をご紹介したいと考えています。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-01-26 15:33 | 大作を違った視点で見る

マトリックス=ロード・オブ・ザ・リング

今回は、2つ超大作「マトリックス」「ロード・オブ・ザ・リング」を
ちょっと違った視点で捉えてみたいと思います。
(双方とも続編がある作品だが、そこまで考えると面倒なので、
どちらもパート1に限定して考えていただく事を御了承下さい。)

このふたつの作品は全く同じもの。
つまり「マトリックス」=「ロード・オブ・ザ・リング」
と言うように感じました。

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どういう事かというと、このふたつの作品の
芯となるテーマが全く一緒なのです。

1人の男子が選ばれ、周りから特別だと言われ、
世界を救う立場を託される。
そして、悩む。

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そんなの受け取れないよ。
(きみが選ばれたんだ)
俺はそんな器じゃない。他を当たってくれ。
(きみしかいないんだ)
なぜ、俺が!? そんな事はしたくない。
(本当は望んでいるはずだ…)
だって試練を乗り越えるのは怖い。逃げたい。
(うそだ、乗り越えたいはずだ。なりたい筈だ)
別になりたくない、そんなもの。
(いや、本当はなりたいんだ)
でもなれないよ。無理だ。できっこないよ俺には。
(いや、なれる。君ならなれる『ヒーロー』に!)

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正直、誰しもが自分は英雄になりたい、特別な存在になりたいという願望は持ってるはず。

しかし、いざそういう立場に立たされると怖気づく
なぜなら欲望と覚悟、名誉と試練は背中合わせだからだ。
試練に耐え、乗り越えるのは苦しい事だと知っているからだ。
人間は欲深い生き物だ、そのくせ臆病である。

双方、そんな、苦悩・葛藤を最大のテーマにしている。
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外観こそ違えどその根本は、全く同一の作品だ。
基本的な世界設定や
CGによる迫力あるアクション・戦闘シーン、
存在しない仮想現実・空想世界の実現なんかは、
私に言わせてば、些事である…いやまあ、それは冗談ではあるが、
こういう見方もおもしろいでしょ。
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それに私にはこのテーマがひどく芯を貫き、
そして、それほど感銘を憶える内容があるからこそ、
実はCGグラフィックの迫力にも説得力が出るというものなのだ。

そういう風な芯の部分がしっかりしていなければ、
どんな映像も評価されるのは、あくまでその場かぎりだし、
時代とともに色あせるはずだ。
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当時のCG技術の限りを駆使して製作された
例えば「ターミネーター」や「ジュラシックパーク」なんかも
もし、内容が空っぽであれば、
おそらく10年後には子供だましでしかなくなるだろう。
しかし、内容がしっかりしてるので
当時としては、最高峰だっただろうと、決して軽んじられる事はないのだ。
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言われるまでもないだろうが、この2つの作品は(1に関しては)名作である。
これらすばらしい作品が、同じテーマに則っているのは、興味深いことである。

最近、こういった「ヒーロー」を追い求めるテーマが多いのも
今、人類にヒーローが求められてるせいもあるのかも。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2007-12-12 09:28 | 大作を違った視点で見る

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