カテゴリ:勉強材料( 8 )

 

ユダヤ人

人種差別映画編。今日はユダヤ人。

第2次大戦におけるホロコーストや強制収容所に関しては、
随分前に「セブン・ビューティーズ」を紹介した訳ですが、
あの主人公は、ユダヤ人ではありませんでした。

ナチスによるユダヤ人大量虐殺を描く事は、もはやアカデミー賞の王道になりつつあります。
今回紹介する作品も、各々有名にして、3作品全てが何かしかのアカデミー賞を取っています。
共通するのが前回の在日編とは逆に、深刻さが伝わるという点。
もっとも、状況が状況ではあるのだが…
1作目は、助ける側を主にした話。2作目は、助けられる側の話。
そして3作目は、個人の力で乗り越えてしまう作品です。


「シンドラーのリスト」

スティーヴン・スピルバーグ監督作品であり、
しかも実話であるというから凄い。
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前に、ご紹介した「ラストサムライ」と同様、
もしこれほど有名でなかったら、間違いなく単体で紹介したであろう名作。

当時のドイツの恐ろしさが、際だって描かれていて、
悪そのものという描写です(私の見方はちょっと違います)。

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この作品は、素直に主人公に感情移入するタイプの作品だと思います。

わたし個人としては、主人公についてですが、
絶対にこのように、善悪の狭間で揺れる様な描き方はしない。
しかしだからこそ、非常に興味深く、参考になります。


「戦場のピアニスト」

主人公は凄まじい強運の持ち主です。

序盤はピアニストと言うより、個人としてその強運を使い、
綱渡りで生き残っていくハラハラドキドキ感を、
視聴者は職業に関係なく共感し、やはりこの作品も主人公に感情移入する事になるだろう。
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次から次へと、話が展開していくので、
観ていて先が気になり、全然飽きない点が素晴らしい秀作。

改めて、主人公がピアニストである事を強く意識させられるのは、
音を立てずにすごせといわれてる部屋で、
エアーピアノをするところでしょうね。
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どうでもいいですがこの人、ろくにピアノ弾けませんね。
あるいは、弾けてもその能力を映像に活かせてないですね。
自分、多少弾けるんで、どうしてもそういうとこに目がいっちゃう。
おそらく、本職の人はムカついてると思う。

それと、見渡す限り遥か先まで廃墟と化しているシーンがありますが、
ドイツ人の几帳面さを表現しているのだろうか?
あそこまでする必要もなければ、軍事的にも相当な負担になると思うんだが。


「ライフ・イズ・ビューティフル」

実は、私はこの映画が苦手である。

なぜなら、この作品の主人公が、私がまったく持っていない面において凄いからだ。
何が凄いかと言うと、その場しのぎの度胸とアドリブが凄まじいのだ。
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このようなハッタリのオンパレードは、
クソマジメでチキン野郎の私には、とても真似できません。
少し、この主人公の爪の垢でも煎じて飲むべきだろうか?

この映画の世界では、私が彼に勝るのは最後の部分だけである。
あの状況だけなら生き残る自信がある。タイマン勝負ならどんな状況でも負けません。
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しかし、ここまでハッタリで乗り切るのも、
実際には問題があるとは思うのだが…

それにしても、これほど危機的状況でも、
なんとか乗り切れる訳だから。
せめて、笑顔だけでも見習いたい。



実は私が不勉強だからなのですが、ヒトラーがなぜ、
ここまでユダヤ人を目の敵にするのか、存じ上げません。
キリストを張り付けにした報復の意味合いがあるらしいけど、どうなんでしょう?

それはさておき知っておいて欲しい事は、第二次世界大戦において、
我が国日本も、アジア諸国に対して、同じような目に合わせたという事である。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2009-04-12 18:01 | 勉強材料

在日

人種差別映画編、まずは「在日」

しかし今日ご紹介する作品は、話題の中心である在日の人が概ね強いので、
それ程、深刻な悲壮感が感じられず、それに救われて、
普通の人は楽に観られるのではないだろうか?
ただ逆に私としては、訴えるべき部分が伝わらないので残念である。

近日、在日と言えば普通、在日韓国・朝鮮人を指す。
前者2作は、その在日韓国・朝鮮人の話。
そして最後の1作は、まさに在日と言う言葉が示す意味どおりの、
日本在住の外国人らの話です。


「GO」

まず、この作品の主人公は強い。
ゆえに、よりにもよって恋人に、辛辣な言葉を浴びせられているにも関わらず、
文字通りの深刻な感じがない。
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私の最近の朝鮮系の方のイメージはとにかく強いと言う事だ。
余談だが、同じ原作者の映画「フライ,ダディ,フライ」の喧嘩の講師も在日朝鮮人という設定だった。
(別に本編と直接関係なかったので、今回は紹介しないが)

この作品に関しては、私の場合はある1シーンが全てと言っていい。

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友達と衝突するこのシーンには、
真実が存在すると思う。
大切な友達だからこそ、体当たりで真実を伝えたんだと思う。
私もかくありたい。
目立たないかもしれないが、最も重要なシーンである。


「パッチギ!1・2」

まず1の方は、肝心の主人公が、全然パッチギっていない。
そこが監督らしくなく残念な点である。
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「パッチギは肉体的所業ばかりを指すわけじゃない」
「精神、ソウルなんだよ」
…という反論が聞こえてきそうだが、
そんな精神論じゃない体当たりの訴えこそが、この題名の所以なんじゃないだろうか?
(そういう意味では、トロイと同じ要素があるのかな。しかしトロイの場合は主人公ではなかった)

2の「LOVE&PEACE」はその点を反省したのか、
私が言った事を改善する形で存在している。
ただ、ストーリーは1の方がパンチが効いていたので、1のストーリー、2のテイストだったらベストだ。(2は話のスケールの大きさで勝負してる)

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ただ、2は私の最も訴えたい事を描写している。
(要するに戦争の回想場面)
最終的にこの映画は、比較的、朝鮮びいきの私でも、
これは行き過ぎなんじゃないか…と思うくらいの、
描き方をしている。
素晴らしいと思う。


「スワロウテイル」

3作品目は、朝鮮人ではなく、まさに「在日」の人たちの話。
この作品を見ると、日本がいかに住みよい国であるかが分かる。
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不法入国、帰化、亡命などをしてでも、
来たい国、それがわが国日本なのだ。
日本は他国から見れば、まさにパラダイスなのである。
もちろん、この作品は景気が良かった頃の話だが、
今でも他国より遥かに住み良いのは間違いない。
どうして不景気などと言えようか。

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作品自体、かなり豪華な作りで、
ストーリーの伏線の数が異常とも言え、
これは、おそらく原作や脚本が贅沢に使われ、
現場でアドリブされた結果ではないだろうか?


さて、在日外国人が活躍する作品を紹介しましたが、
現実にも概ね迫害されていると言う事実があります。
特に朝鮮系の人に対する差別はひどいもので、
昨今、韓流ブームがそのブレーキとなっていたものですが、
最近は、その韓流ブームも下火になり、昔ながらの迫害が、また顔を覗かせてきました。

最後に私見を述べさせて頂く。
ここで出て来る人種の多くは、かつて日本に侵略された国の人々である。
そして、それは決して過去のものではなく、
今日でも、今度は文化的に、虐げられているのが現状である。
日本には、恨み以上のものがあるに違いない。
今の日本人は、そういった事に対する自覚がなさ過ぎる。
彼らにとって、日本に苦痛を与える事は正義なのだ。
いつかそれらの感情が、爆発しなければいいのだが…
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2009-04-08 18:28 | 勉強材料

交渉人ブーム

十数年前、〝交渉人〟という仕事が脚光を浴びた時期がありました。

力でなく、話し合いで解決しよう…ということが
見直された時代だったと言えます。
〝交渉人〟というのはおそらく欧米に端を発していると思われるので、
こういう解決が苦手な私は欧米的なの、か…な?

それに伴い交渉人を扱った作品が、一挙に作られました。
今日はそれらを別ブログとパラレルコラボとして、
紹介します。



「交渉人」

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交渉人を扱った映画として、もっとも代表的な作品でしょう。
しかし、決してスタンダードの交渉人作品でなく、
己の疑いを晴らすための交渉…という、
一風変わった設定なので、平凡な印象はない。


「ネゴシエイター」

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なんと、エディ・マーフィーまでもが、
交渉人をやっている。
個人的に嫌いな作品だが、
2・3見るべき点があるので紹介しました。


「マーシャル・ロー」

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以前、特集したエドワード・ズウィック監督作品。
やはり、素晴らしいタイトル名ですね。
この作品は交渉人は出てこないが、
作中、重要な場面で引用されているので紹介しました。


「交渉人 真下正義」

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人気シリーズのスピンオフ(外伝)の1作品。
この作品の私の印象は、なんといってもユースケ・サンタマリアさんです。
彼はこのシリーズ、役柄ではずいぶん我慢して演じていたんですよ、今思えば。
それがドラマが終わって、解放されたと思っていたら、
この映画化に伴い、また演るはめに。それが見所。


他にも、私は知らないが、
日本のドラマだけでも2本あるそうだ。
いくらなんでも、ちょっとやり過ぎのような気がしますよね。

逆に、1990年前半以前の映画には、
人質救出など、そういう場面でも、
交渉人は全くでてこないと思う。

次回は、あからさまにひと息つきます。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-12-04 08:58 | 勉強材料

グッドウィルハンティング

今日は自己紹介も兼ねて、この作品を紹介します。
「グッドウィルハンティング」

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というのは、私は能力的にこんな感じの人間で、
そして、こういう主人公の作品というものが、
実はあまりないからです。

私は、なんでも力ずくで解決しようとするし、
頭が悪い人と話してるとイライラします。悪い癖です。
(ただ私は、この主人公のように挑戦的でもなく、度胸もありませんが)

さて今回は、この作品を通して、
「大学」というものに関して少し話そうと思います。
何を隠そう、私は高卒です。

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それどころか、彼と同じように大学を受験した事すらありません。

それは、別ブログで紹介している漫画「寄生獣」出てくるキャラクター
〝ミギー〟が言うように、勉強と言うのが、
役に立たない知識に思えて、やる気が起きなかったからです。
「受験勉強」なんかは、実際そうでしょう。
逆にパソコン知識は役に立つと思ったので、
自作できるぐらいには勉強したわけですが…

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しかし大学ともなると、もう少し実用的な学問を、
学んでいるのじゃないかと思います。
私は行っていないので、あくまで想像ですが、
日本でも、高校よりは。欧米なら尚のこと実用的であるはずです。
だから、大学を出ていないと言うことは、
社会に貢献する上で、大きなマイナスだと思うのです。

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この作品では、その点が無視されています。

それに能力面でも無学歴のものが、
在学生や卒業生より勝ると言うのは考えにくい。
数式の証明ならば、天才がを秀才を打ち負かすだろうが、
解答手法の幅の広さでは叶うまい。
どんな天才でも、独学では限界があり、
効率よく学習する事が難しいゆえである。

もし「学力」でも「実利」でも、この作品の通りなら、
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大学など不要だ。
そんなことはないだろう。

それに私は
天才という存在を認めません。
確かに才能と言うのはあるかもしれないが、
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人には得手不得手、性格など多種多様であり、
才能があるとかないとかで片付けられないほど、
人間の能力は、奥深いものだからだ。
才能がないと思えても、実はすごい才能を持っているのかもしれないし、
逆に才能にあふれている様に見えても、実はただの個性だと言うこともある。
第いち、人並みなずれた〝努力〟の前では〝才能〟なんて、
あってないようなものだ。

…とまあ、あまり愚痴ってもあれなので、今日はこんなところで。

さて次回は、紹介しようしようと思っていた洋画をご紹介します。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-11-16 19:41 | 勉強材料

ザ・フライ1・2

今日ご紹介する
「ザ・フライ」
1・2とあります。

確か「スパイダーマン」のくだりで、
紹介する約束でしたよね。

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しかし、皆様に謝らなければなりません<(__)>
残念ながら、今見たらそれ程面白くありませんでした。

でも、見るべき点はあるので、
紹介しても良いでしょう。

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当時としては、斬新で、
しかも細かいところを除けば、
学術的に(スパイダーマンなんかより)
ずっとつじつまが合っている。

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唯一、コンピュータの描き方に問題があるぐらいです。

というのは、この作品では、
コンピュータに質問を入力し、
それに対して解答する形でやり取りをするのですが、
これはまず無理です(不可能ではないが)。

こういったやり取りが可能になるのは、相当先のことです。
コンピュータが処理できないと言うよりも、
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扱う人間側が、効率よく情報を注入できないのである。
将来、必ず実現する技術であるが、
当分は無理である。

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この作品は瞬間移動。遺伝子組み換えなど、
高度な技術を表現していますが、

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このコンピュータの実現がまず、世紀の大発明と言える。

次回は約束どおり、ベン・ハー&グラディエーターを超える
時代物最高傑作。

私が、個人的にライバルのように思っている、大切な作品です。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-08-15 18:51 | 勉強材料

スクール・オブ・ロック&今を生きる

申し訳ありません。タイムスリップの話に於ける障害は、まだ解決されいません。

というわけで、今回は似たムーブメントの2作品を、私の性格を交えて話そうと思う。
※ごめんなさい今日は長いです。
しかし、私の性格が丸裸になるので、興味のある方は是非読んでください<(__)>

ある人に勧められて観た。
「スクール・オブ・ロック」
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内容に関しては、予想通りのものだったので、敢えて感情的に語ることは何もない。

それよりも、それを観るに当たって、ある作品が顔をもたげる。
ロビン・ウィリアムズ主演
「今を生きる」
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これは私が中学生のときに観て面白いと思ったもので、
実は、いずれ好きな作品として紹介するつもりでいたのだが、
改めて見直すと、当時のように面白いとは感じなかったので、
こういった形で紹介することにした。

この二つの作品は、絵的ニュアンスは、かなり違いがあるが、
おおまかな主筋に関しては、まったく同一と言っても差し支えないだろう。
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だから、多分その前提(似たような作品をかつて観た)があったから、
スクール・オブ・ロックに対して、とりたてて、感情的になれなかったんだと思う。

そしてこの2作品を、特に比較・検討する時、
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私の性格・人生において、かなり学ぶべき点が散りばめられてる事がわかった。
自分の性格を、語るというのは非常に恥ずかしい思いがあるのですが、
僭越ながら、今回はそれを語ろうと思います。

非常に似通った主筋の作品(どこがとはあえて説明する必要ないですよね?)なのだが、
こと主人公のみにスポットを当てると、まるで正反対の人物である。
つまり主筋へのアプローチの仕方が真逆なのである。

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まず「キーティング」の方は、実は私と性格がぴったり重なる。
特に中学時代の私はちょうどこんな人間だったんじゃないだろうか? 今は少し違うけど…
逆に「デューイ」は、私とは似ても似つかない性格である。
特に今の私はやるべき事に縛られているので、究極的にかけ離れているとさえいえる。

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「今を生きる」のキーティングは、
実は、当の本人はそれほど今を生きている(きた)人間ではない。
教師で、しかも卒業生なのだから、当然だ。
…にも関わらず、強行にこういった主張をしているのは、
この学校の生徒らがあまりにも、規律に縛られ、青春を謳歌できていないので、
人生にはこういった楽しみや生き方があるよ。
と、言う事を伝えなければならないと言う〝使命感〟からだと思う。

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しかし、本人もそれ程今を楽しんでいる訳ではないのだから、
本人はかなり無理をしているのだ。
結果として、悲劇を招くことになる。
この結果は、当然のことながら、彼の本意ではないはずだ。
なにしろ、最も自身を敬愛していただろう生徒の不遇なのだから。
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作中では、キーティングに非はないかのように描かれているが、
残念ながら、実際、彼の責任も軽くない。50%はキーティングの所為といえる。
彼の何が悪かったのだろう?
それは、主張が正し〝過ぎた〟事だ。
つまり彼は無理をしていた、大切な生徒を見守れない程に。だが教師の本分は本来、それである。

「スクール・オブ・ロック」の方はというと、
率直に言わせていただくと、主人公の設定に不満が残る。
私が話を作るなら、主人公は非常に名の知れた最強のロッカーで、
そのストイックさゆえに誰もついてこれず(客も)、孤立していたところに…という設定にする。
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つまり最強のロッカーが教師になる訳だ。その方が、話に重みが出ないだろうか?

しかし、そのように話に重みを持たせようとすること自体が、
私の性格といえるのかもしれない。

デューイは、いわゆるダメ人間で、
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肝心のロックでも、決して一級とは言えない。
だから、弱い子供に頼るしかなかった。
いわば、逃げた先が学校だったのだ。
どちらかと言うと、彼よりも、
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(騙されたとはいえ)異質な文化を受けとめた〝子供らの寛大さ〟が目を引く、
多分優秀な人間ほど、教師より生徒のほうに、感情移入するのではないだろうか?

しかし、彼は楽な方に逃げたがゆえに、〝最も欲しかった栄光〟を手に入れる事となる。
彼はどこが良かったのだろうか?
それは、失うものが何もない状態で、ただただ欲しいものを手に入れるために、
何物も省みずに純粋に動いたことだと思う。
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そういう訳で、キーティングは無理な正義を実践しようとしてきたがゆえに、
デューイは弱い人間でただでさえ逃げてきた状態であるがゆえに、
実は双方とも、限界が見えるのだ。

その証明といえる出来事が、丁度似た様なポジションの人物、ヌワンダとクレイジー・フレディーとのやり取りに見てとれます。
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実は彼らは、二人をもてあましている。
教師二人がこの二人の行き過ぎを諌める場面があります。
この二人は、本来なら教師の主張を、最も急先鋒的に実践している(つもり)はずの二人である。
それなのに、頭ごなしに諌めることしかできないでいる。説得力に欠ける。
(しかし軋轢にまで発展してないため、物語が壊れていない)

前者は、自分の主張が自身の手に余っていることに本人が気づかないゆえに。
後者の場合は、バンドはしたいけど、手に負えないのは勘弁してくれ…というわけである。

どちらにせよ、この辺に限界を感じるわけである。

この辺りをわかり易く説明する方法があります。
例えば、行った学校が『不良学校』だとしたらどうだろう…という事なのだ。

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もし、不良生徒ら相手だったら、
キーティングは、こんな主張はしないと思う
(それどころか、真面目に勉強するよう働きかけるはずだ)し、
デューイは、まさに自分が尻尾巻いて逃げてきた戦場がそこにある訳だ。

キーティングより、ヌワンダの方が今を生きてるし、
デューイより、フレディーの方が、はるかにロッカーである。

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ここでこれらの作品の主筋があらわになる。
つまり厳粛過ぎる校風に対するアンチテーゼなわけである。
ここまでで双方、ロック(今を生きる)ということをもてあましている事がわかって頂けたと思う。
そして、実はそのことに対する向かい方が、ふたりの明暗を分けているように思う。

キーティング=優秀
デューイ=ダメな奴

という見方は、皆さんもされるだろう。
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しかし、無理をしない。できないことは逃げる。でも、がんばって戦わなくてはならないことは戦う。
そういう見方をすれば、キーティングは戦う姿勢を多く持ちながら、結局打ち勝てないでいる。
反面デューイは、逃げつつも足掻いて、
自分なりに戦って(つじつま合わせに奔走したり、親同僚に必死に想いを伝えるたりするのがそれである)打ち勝っている。

キーティング=身の程知らずのエエカッコしい
デューイ=自分を見限っているがそれでも必死に生きてる

ことこの点だけ見れば、デューイの方が勝っているのである。
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それが、結果を分けたのではないだろか?

もちろん、物語と現実は違う。とはいえ…

実は、現在の私はキーティングよりもはるかに今を生きない人間になってしまったのだ。
おそらくこの作品がそれほど面白く感じなかった理由の、半分はそれだと思う。
しかし、それは今更どうしようもないことなのだ。
だからなおさら、私はキーティングのような生き方をやめ悲劇を回避して、
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デューイのように楽な方に逃げつつ戦うところは戦って、目的を勝ちとるべきなのである。
あと言えるのは、前者は堅くて、後者は楽しいって事かな。

長くなった。本当に長くなった。
今回は、じめじめした話になって申し訳ない。
私はこういう人間です。
こんなじめじめした話は、これっきりですので、
末永く応援宜しくおねがいします!

次回は、久しぶりに隠れた名作シリーズ。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-03-04 23:02 | 勉強材料

セブン・ビューティーズ

最近、私は色んな事が上手くいかない。
いや違うな、俺自身がんばってない。
無論、結果も出ないわけだが、
そんなカッコ悪い自分を思う時、この映画が思い浮かぶ。

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「セブン・ビューティーズ」
私が高校時代に見た作品で、生きると言うのはカッコ悪いものなんだぁと、
感慨深く思ったものです。
まあ、素晴らしい作品でもないが、考えさせる要素がある作品だ。
大きな賞にも、各々の視聴者方のベスト3にも名は出てこないタイプの作品だと思う。

しかし表現は自由なので、なにもNO.1(あるは上位)を目指すだけが、
能じゃない、こういうのも有りである。

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思えば、トータル的に優れた作品ばかりを紹介してきた感があるので、
たまにはこういったキワ物を紹介してもいいだろう。

内容は、第二次世界大戦の真っ只中で、
主人公が戦争、ゆくはナチスの捕虜になる話である。しかも最悪の…
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そして、そこから見事生還するのだ。

私はこの主人公が、大ッ嫌いだが、何か、危機に直面した時、この作品が思い浮かんで、
どんな卑怯な手を使ってでも生き延びよう…と思ってしまうのだ。

それは主人公の場合は、ただ生きたいからな訳だが、
私の場合、やらねばならない事があるからなんだと思う。
だから、それが終われば、潔くなると思う。

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〝生きる〟とは、卑怯でカッコ悪いことである。
つまり、生きてるものは皆、多かれ少なかれ
生き恥をさらしているのである。

それは、〝武士道とは死ぬことと見つけたり〟と同義である。

だから今の私は、結構しぶといと思う。

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戦争中、最も悲惨な出来事である「ホロコースト」の
真っ只中にいながら、どこかコミカルで、残酷な場面が殆ど出てこないのが面白い。

次回は、私が好きな優しい作品シリーズ。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-02-28 17:02 | 勉強材料

A・I

今日紹介するのは、
スティーヴン・スピルバーグ監督の映画「A・I」
実はあまりにも面白くないので、
途中までしか見なかったという代物だ。
つまり、こういう事である。
おなじみのクソ映画として紹介するつもり…だったわけです。
しかし、今回最後まで観て、評価が変わりました。

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CMからして、ひどい出来だった。
人を驚かせる事も、必要だが、
その裏を取られたときの惨めさをまったく考えていないようだ。
私のように次の展開が読めてしまう者にとっては、
小手先のサプライズは、反吐が出る。

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親役がすりこみの状況で思い悩んでる時点では、特に文句はなく。
だから、そんなに悪い映画ではないのかな。

…と思ったが。
実の息子が出てくる所から様子が変わり、
突然、迫害される苦悩を描く話になる。

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これははっきり言って、鉄腕○トムのパクリだ。
知っての通り、鉄腕○トムは、手塚治虫さんの心のこもった
素晴らしい作品である(子供の頃見ただけなので今見たらどう感じるかは定かではないが…)

パクリが悪いといっているのではない。
いや、勿論パクリも悪い(すごく悪い)が、良さをわかっているパクリなら、
こうはならない。
というか、主張自体があいまいで、ただ、見た人の心を引くためだけの演出(パクリ)に感じたのだ。

多分、この作品が私が、こうまで面白くなく感じるのは、
コンピュータというものに対しての認識において、彼とのギャップが大きいせいもあるのだろう。

今更だが、私はプログラム・ハードウェアにかなり精通している。
だから、コンピュータというものがどういう物か良く知っているのだ。
逆に、彼は全くの素人なのだろう。
今までの彼の映画からそういった認識を多分に受けてきた。

彼は映画監督だ。いわばプロフェッショナルだ。
プロはコンスタントに結果を残さなければならない。
面白おかしい演出の卑怯な事もしなくてはならないし、
苦手なコンピュータの事もあたかもできるように振るわなければならない…のだろう。

そのプロゆえの二つの要素が、私にはモロに見えてしまうからなのだろう。

だから、プロのエンターティナーの卑怯さや
コンピュータの正体を知らない方達は、それほど不快感を覚えないのだろう。

そういう人たちのために、少しそのあたりを説明しよう。
鉄腕○トムは素晴らしい。
しかし、同じような主張のこれはなぜダメなのか?

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その証明として、ひとつの矛盾があるだろう?
冒頭では人工知能が奇跡のような扱いをしているのに、
途中からは人工知能ロボットのオンパレードである。

…とここまでは、わたしの途中まで観た感想だ。
しかし、私は観ていなかったその先を観たとき、この作品が違って見えた。

最後の最後まで夢を追いかける姿勢に心を打たれたのだ!

覚えておられるだろうか?
私が冒頭で言ったことを。
私は先の展開が読める…といった。
全くお恥ずかしい事に、
『全然読めてなかったのだ』
主張自体があいまい?
『確固たる主張があったのだ』
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つまり、彼はこれほどまでに夢を追いかけられる人物なのだ。
私の想像を絶していた。
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もちろん、元々の私の主張がなくなったわけではないので、素晴らしい作品とはいえないが、
結局、彼の個性、偉大さを思い知らされる作品となった。
学んだ事がひとつ。作品は、最後まで見るべきである。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-01-19 10:34 | 勉強材料

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