カテゴリ:その他の傑作( 20 )

 

クールランニング

…と言うわけで、当然のようにこの作品を紹介する事になる。

「クールランニング」
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実際にあった当時のジャマイカブームに乗っかって制作されたものであるが、
それを反映している設定は、大筋の部分だけで、
作品自体は、殆どオリジナルのストーリーと言っていいと思う。

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ブームに乗っかっただけの安易な作品ではなく、
なかなか丁寧に作ってある秀作である。

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私自身、この作品ではじめてジャマイカという国を知った訳だが、
アフリカ同様、ジャマイカをはじめとした中米の国も
黒人で身体能力に優れた人種であると言えるのでしょう。

というわけで、次回は引き続き人種差別編の
黒人の差別を題材にした作品らを紹介します。

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中南米の国々は明るい民族が多いですね。
これからの季節、寒さもますます厳しくなってくるので、
彼らのようなノリで乗り切って見るのもいいかも。

ジャマイカ初のボブスレーチーム♪

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全体的に、ややご都合主義の展開で、
一点紹介の作品としては、いささか問題はあるが、
この楽しさに免じて大目に見るとしよう。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2009-11-01 01:12 | その他の傑作

シスターソングライター?

今日ご紹介するのは、シスター物。

〝信仰〟とは〝歌う〟事と見つけたり!
今日ご紹介する作品のシスターは歌う歌う。なぜ、シスターに歌なのか?

それは娯楽を禁じ過ぎる彼らに対して、
ちょうど歌がふさわしく、しかしそれは厳しい戒律を守っている彼女たちだからこそ
…であり、そもそもこれが元からやりたい放題やっている人間がやっても全く意味をなさない訳です。
それは前にご紹介した「今を生きる」「スクールオブロック」に通じるものがあります。

両作共に、信教徒の寛大さが、有事の際に、
いかに有効に働くかを描いている点も注目すべき点である。


「サウンドオブミュージック」

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この作品は、なんと実話である。
もちろん、脚色はしてあるだろうが、
大筋は、この話の通りの出来事が実際にあったわけだから、驚きである。

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個人的にミュージカルは嫌いだが、
この作品はそんなに違和感を感じない。
しかしそもそもが実際に歌を歌う物語なのだから、それも当然かもしれない。

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実際歌を歌う場面以外で歌っているのは、
恋や遊戯の場面なので、情感を示すためだけに、歌を使ってるだけといった印象である。
そういう意味では、ミュージカル的じゃないミュージカルと言えるのかな。

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この作品の時代は、
前回紹介した。ユダヤ人編の作品らとちょうど、
同じ時代の話と言う事で、タイミング的に今しかない、と思い紹介しました。


そして、以前「ゴースト」の折りお約束した
「天使にラブソングを」

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を、ここでご紹介しよう。
当時、時の人であったウーピー・ゴールドバーグさん。
当然、あっちこっちから引っ張りだこだったろうが、
この作品は決して、彼女の人気先行で安易に制作された代物などではなく、
彼女の個性を、物の見事に消化している傑作である。

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サウンドオブミュージックに比べて、
危機に際して緊張感がないのは、
実話でない事と平和な時代に作られた事実を反映している。

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作品の肝として、ドタバタ喜劇の中にあって、
修道女らの敬虔さがスパイスとしてうまく効いている。

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その後彼女が、成功しなかったのは、
この作品がうまく行き過ぎたからかもしれない。
 
さて、これで紹介するといっていた作品は白夜行以外全て紹介したかと思います。
約束と言えば、タイムスリップ編のあとは恋愛編の予定でしたが、
色々やりたい特集が出てきましたので、そちらをいくつか紹介したあとと致します。
その分、おかげでストックは溜まりましたので、(随分先になりますが)そっちの方もお楽しみに。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2009-05-04 21:51 | その他の傑作

ザッツ キシドー

一般的ハリウッド名作。

「ロック・ユー」
元タイトルは「ア・ナイト・テイル」
(もう、そのままでいいのに。直訳すると「ある一人の騎士の物語」ってところかな)
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この物語は、嘘と度胸がテーマになっており、私はそういう事が苦手なので、
〝個人的に他の作品より価値がある作品〟と言えます。

とにかく、不可能と言える事柄に、
どんどん挑戦していくエネルギーがあふれた作品で、
なんといっても、そういうところが意味のある作品ですね。

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他にも、嘘やごまかしで、その場を潜り抜ける心胆が凄い。
嘘をつく事は決して褒められることではないが、ここまでくるとあっぱれである。
総合力では劣っていても、存在感があります、特に私にとっては。
ただ、紋章官がやる派手なパフォーマンスは、
私はしてしまう方なので、逆に、比較的楽に受け入れられました。

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この映画で扱われているのは、
戦争でも決闘でもなく馬上槍試合。あくまで「スポーツ」である。
前に戦争を描く困難さは、
シティ・オブ・ゴット、ティアーズ・オブ・ザ・サン(あるいはベン・ハー&グラディエーター)
あたりで言っているので、
軽々しくそういうことを描かない事も、評価できる点な訳です。
(もちろん難しい事に挑戦する事も大事だが)

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恋愛の描き方も非常に素晴らしい。
「ミスター&ミセス・スミス」のときに触れた喧嘩するほど仲がいい、
という事にも通じていますしね。

運命のため、愛のため、
とにかく全編通して、主人公の意志の強さが際立っています。

私が日本の「新撰組」とこの作品を、並べてご紹介した理由はわかりますよね?
武(騎)士道精神を体現した2作品。
しかし、彼らは共に平民の出であります。

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彼は、最後逃げませんでした。
やはり、逃げないという事が武(騎)士道なんですかね?

くどいようですが、私なら逃げます。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2009-03-02 02:15 | その他の傑作

ザッツ ブシドー

私の嗜好的、日本の名作。

「新撰組!」
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三谷幸喜さんにありがちな茶化すところが、
特に、大河ドラマとしてはマイナスで、
その悪癖さえ出さなければ、不朽の名作として、世に残った事は間違いありません。

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近藤、土方、沖田、山南、永倉、斉藤の6人は、
売りも違って、それぞれに魅力的です。(その他の人は私には、良くわかりません)
おそらく各々のキャラに熱狂的に惚れた込んだ人も、多いんじゃないでしょうか?
例によって、その辺が私の嗜好に当てはまる作品です。

信じられない事を言うかもしれないが、
この作品が幾多の幕末作品の中でも
最も史実に近いのではないか?

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細かい部分ではなく、
全体として、新撰組とはこのような連中だったと思うのである。
(まあ、芹沢のようにもう少し荒っぽいかったとは思うが…)

その後、伊東や武田といったうさんくさい人間に、
振り回される事になるが、
彼らを重用する近藤に異を唱える方もいるだろうが、
この面子で足りないのは、まさにその辺りなので、
その点でも筋が通っている。

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あとは、本来なら坂本竜馬をはじめ、佐久間象山、勝海舟、桂、西郷
といった著名人と関わる事は、殆どなかったはずで、
実際はもっと不自由で、しがらみも多かったんだと思います。
その結果、権力を求めるあまり内部より瓦解する。
その過程を物の見事に描いている作品ですが、
しかし、現実はさらに厳しかったと思われます。

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近藤勇は、武士でした。

「日本一の武士の心を持った百姓になって見せる」

その言葉どおりの人生だったと思います。
田舎の出、百姓の身でありながら、これだけ語り継がれる人生を送ったのです。
のちの時代の人々が、
彼らの、善悪とはまた違った心胆に、心惹かれるのも無理からぬ事だと思います。

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彼は、最後逃げませんでした。
(異論はあるでしょう。私もそのひとりです。私なら逃げます)
しかし、彼らしい最後だったと言えるでしょう。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2009-02-28 21:44 | その他の傑作

ザッツ プリズン

今日は監獄物。

一般的、監獄物名作。
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「トゥルー・クライム」
(同名の映画がありますが、クリント・イーストウッド主演の方)
「ザ・ハリケーン」「告発」「ショーシャンクの空に」の
3大監獄物に続く、次点と言える素晴らしい作品。

前に「ペリカン文書」で、
ジャーナリストの意外な力というのを提言しましたが、
この作品もジャーナリストが活躍します。
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私はメディアの力というものに、正直、疎い人間なので、その点に関して、
〝個人的に他の3作品より価値がある作品〟と言えます。

他にも、
最後のキーになる人間も難しい立ち場の人間のはずで、私には考えられない展開。
なんといっても、そういうところが意味のある作品ですね。

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ジャーナリストと言う、特に資格もない人間が、
これだけのことが出来るんだ…
という事を表現している事が、前述の3作品にはないので、
総合力では劣っていても、存在感があります、特に私にとっては。

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それと物語の展開上、
「理由」(ショーン・コネリー主演)という作品とセットで観ると、
面白いかもしれないという提案をしておきます。


嗜好的監獄物。
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「フォートレス」
残念ながら、改めて見直したら、
正直、それほど面白いとは感じませんでした。

近未来SF監獄物で、
はっきり言って脱出不可能。
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これほどの厳しい環境を、
突破する工程が私の嗜好をくすぐる。
ショーシャンクぐらいだと簡単そうに見えちゃうのかな。
(ホントは簡単じゃないのにね)

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この作品も、色んな登場人物がでてくる所が、
面白い。

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なんか監獄物の映画を評価する傾向にあるな、俺。
最近は「プリズン・サバイブ」と言う映画を観たし。なんでだろ?

関係ないですが、他に最近観たものでは「20世紀少年」は2章見た限り、わけ分からなかった。「ヘブンズドアー」は結構面白かったです。

次回なんですが、正直、これまでタイムスリップの本質を避けてました。
(一応、創作者の端くれなんで)でも、いい加減避けてばかりもいられませんか?
紹介するのは、タイムスリップの代名詞とも言える超有名作品。
ちょっとだけ突っ込んだ話をしてみる…かも…
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2009-02-05 23:59 | その他の傑作

ザッツ サイエンス

一般的名作と、私の嗜好的作品。
今日はサイエンス物。

テーマは、前者は「ロケット」後者は「ロボット」
実はこの二つの産業は対照的である。
「ロケット」は作用反作用を源とするある意味、力ずくの産業なのに対し、
「ロボットのCPU」はまさに創意工夫の極限で、小型化、低価格化が進んでいる分野だからだ。

しかし、2つの作品を見るとその両者よりも、その間、
つまり工程途中の試行錯誤が、最も困難な部分であると思い知らされる。
細かな形状や寸法、使用する材料、
その他、制約条件を満たすアイディアの模索などである。

そしてなによりも障壁となるのは〝社会的な抵抗〟である。

サイエンス物、一般的名作。
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「遠い空の向こうに」
(元タイトルは「オクトーバースカイ」いちいち変な和訳にしないで欲しい)

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この作品は、その〝社会的な抵抗に屈しない情熱〟が、
最大のテーマである。
そして、周囲の協力と、和解。
まさに夢の実現のストーリーがここにある。

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それと、作中では目立たないが、
この作品は、授業のあり方にアンチテーゼを唱えている部分がある。
この作品の主人公は勉強が苦手だったのに、
最後は校内一の秀才も舌を巻くほどに向上している。
前に「グッドウィル・ハンティング」の時に触れたように、
こういう実践的な勉強こそ、本当の勉強なのだ。

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この作品は、実は伏線の張り方が、微妙で、
かなり無理クリ、撮影を進行している節が見られる。
ハリウッド映画でも、そういう背景があるのかと、
裏側がうかがい知れるのは貴重である。


私の嗜好的サイエンス物。
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「ロボコン」

ここに邦画が割り込んでくる事が、不思議でしょうか?
しかし私は十分、紹介するに足る、なかなかの作品だと断言します。

なんと言っても魅力なのは登場人物が個性的であること。まさに私の嗜好的要因です。
チームが前者と同じ4人組と言う事で、
どちらの4人が魅力的かと考えれば、こちらに軍配が上がるでしょう。

しかも、特筆すべき点もあるので、そういう意味でも価値のある作品です。

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ただ、ひとりの俳優が、せっかくの4人の魅力的な関係を壊してしまっている。
それは小栗旬くんである。
彼は自分を出して、他の役を喰ってしまっているのだ。
タレントとしては良い事なのだろうが、1作品の紡ぎ手の1人としては、うまくない。

逆に、役に徹しているのが塚本高史くん。
彼は他の作品でもそうやって演じているように見受けられる。
制作者側としては、どちらを使いたがるかは言わずもがなだ。

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さて、この作品の特質すべき点とは、
撮影の仕方。
非常に自然な形の撮影で、まるで本当に大会に参加しているように見えるだろう。

個人的に好きなのだが、この撮影の仕方は、早い時はすぐ撮り終わるが、
上手くいかないときは、何度も撮り直す事になると思う。

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だから、おそらく俳優泣かせ。
逆に自然体で演じられる面もあり、
前述の件もこの独特の撮影法も関係しているかもしれないと付け加えておく。

さて最後に、映画とは関係ないが、近年コンピュータ(CPU)の能力向上が頭打ちである。
これは創意工夫による向上にも限界がきている事を示していると思う。
だから、CPUも宇宙科学のように、
根本的出力の向上やレアメタルの使用など「力ずく」の方法が、
革新的な進歩に繋がるではと、私は見ている。

次回は予定を変更して、続けてザッツシリーズ3回目。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2009-01-30 19:20 | その他の傑作

ザッツ ボクシング

実は1作品で、紹介できる程の作品はもうネタ切れ
(あるいはあっても長編もので観直すのも大変)で、
それには及ばないまでも、紹介したかった良作6作品を、
○○物…と言う感じで、2作づつまとめて消化していきたいと思います。

前者は、一般的な名作。
後者は、私の嗜好的作品。
そんな図式で、やっていきたいと思います。

今日はボクシング物。


ボクシング物、一般的な名作。
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「シンデレラマン」

主人公が、まず立ち向かう敵。
それは「貧しさ」
この作品は、非常にハングリー。

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そして、そういった状況下であればこそ、
不屈の闘志、真の友情が試される。

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今、日本は不景気と言う事で、
こういった作品には勇気付けられるものがあります。

そして次に、襲い掛かってくる敵は、
「死への恐怖」

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文化大国にあって、あえて戦士として生きるのがボクサーである。
女性には理解できない世界ですが、
男には命を懸けなければならない時がある。
それを教えてくれるのが彼らである。


次にご紹介するボクシング物、
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「ロッキー4~炎の友情~」

この作品は、私のモロ好みの構成になっている作品です。

民主主義と社会主義、異なる文化の闘争。
かたや自然トレーニング。
かたや科学トレーニング。
そのコントラスト。

そして、リング上で戦った者同士の友情。

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これは完全に私の嗜好に当てはまり、
皆さんの評価は分かれるところでしょう。

それに関しては当然のことで、
良いところも、悪いところもありますからね。

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ただ、シルベスター・スタローンの作品は、
これまで「ドリヴン」「勝利への脱出」と紹介して来ましたが、
良きにつけ悪きにつけ、私の場合、
彼と言えばこの作品なのです。

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他にも全くない訳ではありませんが、
「私にとってのスタローン」=「ロッキー4」
と理解して頂いても差し支えありません。
(違かったら、私自身の彼に対しての評価も変わってしまいます)

次回はタイムスリップ編に戻って「日本の名作」「クソ作品」と紹介していきます。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2009-01-12 20:24 | その他の傑作

パーフェクトストレンジャー

今日、紹介するのは「パーフェクトストレンジャー」
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どういう風に紹介しようか、散々迷っていた作品ですが、
結局、普通に一作品として紹介することにしました。

ところで話は変わりますが、
先日、劇場に観にいった「容疑者Xの献身」めちゃくちゃ面白かったです。
はっきり言って、頭脳系邦画としては以前、紹介した「g@me」と双璧…
っていうか、同じ作者さんなんですけどね^^
東野圭吾さん。間違いなく、頭脳系最高の作家さんだな。
この人は私が、このブログのトリに近い形で用意している
「白夜行」も書いてる方です…

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さて、この「パーフェクトストレンジャー」も劇場で観た作品で、
(人があまり見ない物をと、選んだのですが、結局、出だしから身を乗り出して観ていました)
当時から、紹介しようしようと思っていたのですが、機を逸していました。
そうこうしているうちにDVD化もされて、
今、ちまたで、評判がいいらしいですね。

それはいいんですが、
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私がこの作品を観たときの一番の感想は「センスのある作品だな」ということです。
しかし、それはあの劇場独特の雰囲気と、大スクリーンがあって、
はじめて最大限に感じ取れるもので、
大抵、自宅でDVDでご覧になっていると思うので、
皆さんは最大限に雰囲気を感じ取れてるとは思えません。
だって、私が観た時、劇場で私ひとりでしたから…

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もちろん、頭脳系映画として展開も素晴らしいものがありますが、
この作品は、美しく描かれていて、
展開の面白さもさることながら、そちらが目を引きました。

とにかく序盤から中盤にかけての描き方は、ハリウッド映画でも屈指のものです。
しかし、中盤から終盤にかけては、
視聴者の予想を裏切る小手先の展開に終始して、
描き方が雑になっています。
そういう意味で、序盤良くて、終わりが悪いと言う
前に紹介した「クリムゾンリバー」のような印象です。

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世間ではラストの展開が、評価されてるんだと思いますが、
ちょうど、読者を欺かんとする推理小説のようなもので、
それももちろん素晴らしい事なのですが、
私としては、もちまえの美しさが損なわれているのが
残念でならないのです。

それはタイトルにもあらわれています。
最後のツメの部分で、いかに視聴者を欺くか、
などという邪念にとらわれず、最初から最後まで丁寧に作れていれば、
こんな美しくないタイトルにする必要も
なかったはずです。制作者等も納得はいってないでしょう。

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これほどの作品が一種キワ物として世に送り出されてしまうことは、
悲劇です。

なぜ、こういう事になってしまうのかと言うと、
制作に大金をかけていることや、時間的なプレッシャーが上げられます。
次回こそは、制作者自らが納得できる美しい作品を期待したいと思います。

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最後にハリウッド映画ですら、こういう状況な訳だから、
日本の映画になると尚のことそうなります。
「容疑者Xの献身」にしろ、ドラマから映画という安全作をとらなければならない現状だし。
「g@me」にしろ、完成度としてもったいない事が多かった。

それでは、ダメです。

とにかく日本は、正統派のハリウッド的な映画を
作らなければならない時に来てるんだと思います。
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せっかく、東野圭吾さんの小説を代表とするような原作や世界屈指のCG技術を持つ、
素晴らしい映画を作る可能性を秘めている国なのに、
情緒的な映画や、ドラマや漫画からの立ち上げなどをくり返していては、
いざ、そういった優れたポテンシャルを開花させようとしても、
金銭的、時間的な制約で、
せいぜい、この作品のようなキワもの仕上がり
ぐらいが関の山になってしまいますよ。

中国系大作「レッドクリフ」。ご覧になった方を多いでしょう。
どうでした?
三国志好きの私ですら、なんだこれ…と言う物でした。

今から、挑めば絶対勝てます。
日本は、そうやって、最高の映画を世に送り出せる土壌を作らなければなりません。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-11-19 02:38 | その他の傑作

ブラッドダイヤモンド&ラストサムライ

今日ご紹介するのは、エドワード・ズウィック監督の
「ブラッドダイヤモンド」と「ラストサムライ」

この2作品は、非常に完成度が高く。
ズウィック監督は、もはやハリウッド界においての、
映画作りここに極まれりと言っていいだろう。

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まず、「ブラッドダイヤモンド」

正直、この作品は、あまりに話が都合良過ぎるので、
私は名作とは、言い難いですが、
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普通の人は面白いと思うでしょう。
その点、「シティ・オブ・ゴット」に似てるのかな。
ただ「トロイ」的な意味合いもあるんだと思う。

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まあとにもかくにも、完成度バツグンで、
美しい仕上がりの作品です。

まずタイトルが素晴らしい。
次いで、基本となる原案が素晴らしい。
(3丁目の夕日なんかもその点が優れている訳で、その時点で勝ったとさえ言える)
物語の展開も見事で、流れるようで心憎い。

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映像的にも凄いのひと言。


「ラストサムライ」の方は、
文句なく名作だと思います。
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タイトルもカッコイイですね。
無論、かの超有名大作を忘れた頃だったという前提のもと、
という但し書き付きですがね。

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原案も特に我々、日本人にとっては素晴らしい。。
しかし向こうの人達は、こういう話をどう感じるのだろう?

物語の展開に関しては、こちらはそれ程、
鮮やかな流れはありませんが、
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しかし、ハートがある。
両方合わされば、最高なんですけどね。

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ただ、何はともあれ、今作品で最も目を引くのは、日本の俳優。
渡辺謙、真田広之、小雪。
誰が選んだのか、文句のつけようのない、最高の面子だ。

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小雪さんは、この役は若干似合わないかもしれないが、使いたい気持ちは良くわかる。
もし、私がプロデューサーなら
間違いなくこの3人を選ぶ。

さて、今回は今後のハリウッドを占う人物、
エドワード・ズウィック監督作品をご紹介しました。

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次回は、今回とは逆に、タイトル 完成度に、
問題があるものの、
「ザ・ハリケーン」「ショーシャンクの空に」
とならび、3大監獄物の1つと言える名作です。
これだけでわかる人もいるでしょう。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-10-27 00:24 | その他の傑作

ゴースト&コーリング

今日ご紹介するオカルト系作品。
「ゴースト」と「コーリング」

毎度おなじみ2作品紹介と言うことで、一応、比較は致しますが、
今回に関しては、単純に私が認める数少ないオカルト系映画
と言うことで紹介すると言う意味合いが強いです。
(一応、気を付けてますが、ネタバレになっていたらごめんなさい)

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「ゴースト~ニューヨークの幻~」

デミ・ムーアの出世作ですね。
この作品は、オカルトでもなくラブロマンスでもなく、
コメディのような気がしますが、まあいいでしょう。

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この作品で、一躍、時の人になった、
ある意味主役のウーピー・ゴールドバーグさん。
彼女の主演の「天使にラブソングを」も
いずれ紹介しようと思います(どんな形かわかりませんが)。
彼女の扮する霊媒師の存在が、この作品をコミカルな名作にまとめている。

この2作品を比較することで、
もたらされるメリットは〝視点〟である。
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この二つの作品は、共に霊的所業を通じて
愛する人への大事なメッセージを
伝えることを目的としていますが、
その視点が正反対です。

共に主人公は男性なのですが、
コーリングの主人公は普通の人間で、
ゴーストの方は幽霊である。
だから、この二つを見比べることによって、

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逆に相手の女性の立場を、考える事が出来ます。
かみくだいて言うと、
コーリングを観る事を受けて、ゴーストの方は、
びっくりするばかりか、非現実性に困惑し、
これほど苦悩する出来事なのだと、わかりますし、

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ゴーストを観る事を受けて、コーリングの方は、
なんで、こんなに訴えてるのにわかってくれないんだ
…というまどろっこしさ(笑)
がわかるというものでしょ?

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実は両作とも、むしろ女性の方が、
非常に聡明であると言えるのかもしれません。

「コーリング」
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この作品はホラーのような演出がある。
でも、霊的現象の行使というのは
現実にはこう見えるのかもしれませんね。
(私には全く縁のない出来事なので知りませんが…)

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ラストは、これまで申し上げたような試練を
乗り越えているわけですから、
もう少しハッピーでも良かった気がしますね。
特に医者としての能力を使わせてあげたかった。

こうしてみると、
オカルト系作品は、相手を信じる心を表現するのに、
適しているジャンルと言えるのかもしれません。

次回は、今、ハリウッドで注目の監督作品を
紹介したいと思います。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-10-12 23:54 | その他の傑作

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