カテゴリ:日本の作品( 4 )

 

亡国のイージス

日本の総力を結集した感がある
(役者も一流どころがずらり)
「亡国のイージス」

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まず、この映画は厳密にアクション系とは、
言い難いかもしれませんが、どうかその辺はご容赦ください。

この作品は、近年まれに見る意欲作と言え、
こういう総合アクション系の大作としては、
〝漫画やドラマの映画化〟…と言う、安定路線に頼らない状況化で作った、
最近では初めての映画なのではないだろうか?
他は、いつもながらの情緒的(あるいは個性的)な映画ばかりである。

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もちろん、そういう映画も、一作品としては、悪くはないのだが、
今、日本がやるべきことはそれではない。

実は、この作品は日本アカデミー大賞を巡って、
あの「ALWAYS」と争った作品なのですが、
「三丁目の夕日」に関しては、どうしても許せない箇所があるので、
私ならば、こちらを選んだかもしれない。

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この作品のように、正統派大作を作ると、
当然、ハリウッド映画などと比べ、どうしても見劣りするので、
必然的に不満や批判の対象になるが、それから逃げていたら、
いつまでたっても日本の映画は向上しない。

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苦しくても、この方向で、
取り組んでいかなければならない。

特に、台頭目覚しい中国系映画に負けないで欲しいのだ。
もう追いつけないという人もいるかもしれないが、
幸運にも…というべきだろうか、
まだ、見栄えばかりで内容はともなっていない。

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十分、勝てるチャンスはある。

そのためには、
こういう作品を、ひとつひとつ作っていくことしかないのです。
目先の評価にとらわれて、
昔ながらの情緒作品を作っていては、それこそ未来はありません。
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実際、今作はそれなりのことは出来たと思う。
素晴らしい作品と言っていいのではないだろうか?
自信を持ってこの作品に続いて欲しい。

なぜなら、日本の映画は、
明るい。
この方向から逃げずに戦えば。

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ただ、異常に配役が素晴らしく、
重厚な演技者が勢ぞろいしていて、それに助けられてるところも大きい。
今後の課題と言えるだろう。

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最後に冒頭でも述べましたが、この作品はアクション映画とは言い難いですよね。
(ひとりだけ凄いのがいたけど…)
もちろん、そうでなければいけない訳ありませんが、
この作品に限らず、日本はどうしてもアクションが弱い…ということはあるのかな。
まあ、その辺はジャニーズの子らが気張ってくれるだろう。

次回は、戦争を扱っている屈指の作品2作。
ただ、大きな欠点のある2作を紹介し、戦争を描くのが、
いかに難しいかを語りたいと思う。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-09-14 00:50 | 日本の作品

g@me

日本が世界に誇る頭脳系映画「g@me」
この作品は、前出の世界の名作に堂々と立ち向かえます。

出だしからカッコイイ。
カッコイイ作品は、カッコだけで終わってしまうのも多いが、
この映画は違う。
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俳優もカッコイイ。見た目も内容もある作品だ。
藤木直人さんが出てる作品は、
(彼は良くも悪くもホントにいろんな役をやっている)

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私は結構観てる方だと思うけど、この作品が、一番ハマっているように感じた。

逆に、相手方の仲間由紀恵さんが疑問あり。
彼女はこういうわがままキャラは、似合わないと思う。
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さて、内容の方はと言うと、
全体的にハリウッド映画なんかに比べると、
さすがに見た目上、見劣りする感があるのは仕方のないこと。
(今現時点で日本の作品にそれを求めるのはちょっと酷です)

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前述のように、藤木直人さんは配役・キャラともに文句なし。
仲間さんは、合ってない以上に、
ああいう落ち着かないキャラだと、
何をしでかしてもおかしくないので、
ついつい裏を勘ぐってしまう。

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展開が展開なので、もっと落ち着いたキャラクターの方が、
インパクトが強かったのではないか?

そして、恋愛面でもその方が自然だ。
ああいうキャラの組み合わせだと、
ホントに好き合ってると感じられる瞬間がない。

思い切って、しっとりしたお嬢様キャラでもいいくらいだった。

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アレッ、てことは配役自体は彼女で、OKなんじゃない?
もったいないなー ○| ̄|_
ただ、タイトルからして、制作者の自信がみなぎっているから、
もっと深い恋愛を描こうしたのかもしれない。
欲をかいたのか。
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残念ながら、その点は上手くいっていない。

原作は、東野圭吾さんの「ゲームの名は誘拐」と言う作品だそうで、
そっち方は、その点どうなんだろう? 知る由もない。

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その辺りがもったいない作品ですが、
それでも私は〝日本至上最高の頭脳系映画〟に押します。

似たような展開でも、
「マッチスティックメン」「ユージュアルサスペクツ」
なんかより、よっぽどこっちが上でしょ。

次回は、総合アクション系の名作を順次紹介します。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-09-05 02:00 | 日本の作品

デスノート1&2

日本の名作「デスノート」
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1・2ともに素晴らしい出来映えで、
完全な続き物なので、一緒くたに紹介します。
(L change the world は関係性薄いしノーコメントです)
今回もネタバレ含むので、見てない方はご遠慮ください。

まず、この作品は登場人物の名前を冒険している。

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主要キャラからして、まずいない…という名前だ。
(もっともこの作品に影響されて、子供につける人はいるだろうけど^^)
しかも、凄く良いネーミングセンスだ…とは言えない。
まして、この作品は、
〝名前〟というのが重要なファクターであり、
大事な場面で、何度も出てくる訳だから凄い。

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もし、これほどの作品でなかったら、
非難の対象にもなりえるところである。
しかし、ズバリ作品のクオリティーが、
そんな事を吹き飛ばした。
名前など、どうでもいい事の証明だ。

素晴らしい作品である。

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とはいえ、ひとつ矛盾点がある。

それは、殺人が世界各地で起きている事になっているが、
先進国はともかく、
発展途上国の犯罪者の詳しい情報を得るのは不可能だろう。
まして、自分の尺度にのっとって、
裁きを下すなど、出来る由もない。
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能力部分だけとっても、語学、ネットワーク知識、異国文化に、
ハイレベルに精通してなければならない。
まして、それを他人に託すなど、可能性が薄すぎる。
…と、まあそういうことはあるものの、その辺はご愛嬌だ。大した問題ではない。

さて、皆さん、ご存知かと思いますが、
この作品は〝漫画〟が原作である。
前に同じ漫画が原作で、原作より素晴らしい出来映え、という例で、
「クロサギ」をご紹介いたしましたが、
この作品もまた、原作より素晴らしいものであるはずだ。
(実は私は原作を知らない。話によるとラストが違うらしいが…)

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主人公・月は、
現代の若者にありがちな性格で、
とかく陥りがちな思考原理を、
つぶさに描いている事が目を引く。
(私自身は月以下の愚か者と思うが、その話はここではいいだろう)
皆さんも、そこに〝共感〟あるいは〝反省点〟を見て、
この作品を評価する部分もあるではないだろうか。

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ただ日本人は、刑事ドラマなどで見られるように、
法律を司る側に立って答えを出す傾向がある。

この作品も、その例に漏れないわけだが、
オカルト的な要因があるためちょっと無理がある。
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実際こんなものが実在したら、
法治国家など崩壊する。

最後に私は、前回、ひとつ嘘をつきました。
それは、古畑と似てる作品を紹介すると言いましたが、
全然似てなかったでしょ?
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ただね。私が感じた事として、
Lが月を追いつめる所で、
古畑が犯人を追いつめる嫌らしさに、似てると思ったんですよ。
これは、当然答えを知っている作者が、
キャラに先読みしてるように見せる事により、
追求する側の凄さを表現する手法なのです。

次回は、約束していた洋画を、順次紹介します。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-07-23 20:13 | 日本の作品

古畑任三郎

日本の名作。
まずはドラマ「古畑任三郎」

当たり障りない選択でがっかりしましたか? 
そうですね。
ただし、ただ紹介したんでは、
ホントに私らしくないので、
敢えて、ある一作品を最高傑作と決め付けて、話を進めてみよう。

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その一作とは、
「古畑任三郎ファイナルの第一弾・今、甦る死」

今回もネタバレ含みますので、観ていない方はご遠慮ください。

古畑シリーズでは比較的新しい作品で、
後から4番目くらいといったところだろう。

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作中で古畑に、
「これほど完璧な殺人の計画を私は知らない」
と言ったことを言わせているが、
三谷幸喜先生ご自身の意見なのではないだろうか?

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犯人とマンツーマンで進んで行くという、
暗黙の了解といえる慣例をくつがえしての、ややイレギュラーなオチとはいえ、
予測のつかない展開は比類なく、
やはり三谷さんは世界に誇る推理作家さんである…と思わせるに十分な作品だ。

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最高の作品、そして最強の敵、ということになるが、
その割には、貫禄・威厳がないような気がしますか?
演出の問題だが、
しかし、そこまでこだわっていては、何十話にも及ぶドラマはつくれませんよ。
それに、やはりこの作品は、あくまでシリーズ通しての名作という事なのでしょう。

ちなみにお勧めの話は「笑える死体」「ニューヨークでの出来事」「殺人特急」
前者二つは犯人のトリック、最後は犯人に目をつける点が良かった。
総合的には、「その男、多忙につき」「灰色の村」「頭でっかちの殺人」 あたりがいい。

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あくまでも現時点での最高傑作なのです。

そう、だから、これを超える話ができる可能性は十分あります。
それを期待しましょう。
その実現は、ひょっとしたらドラマでなく〝映画〟かも。

というわけで、現在公開されている三谷さんの映画「マジックアワー」は、
とても面白かったです。

…と言っても、古畑のように理論で魅せるのではなく、
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何より従来の作品にもまして、シャレが効いていて、
先生の作品でここまで笑わせてもらうとは思わなかった。
ご覧になってない皆さんは、どうかぜひ観てあげて欲しい。

最後に、日本の映画は、レベルが上がってきているのを感じる。

次回はその象徴とも言える大傑作です。
今回と似た作品(ある部分が)…かな。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2008-07-19 23:32 | 日本の作品

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