インデペンデンス・デイ

今日、紹介する「インデペンデンス・デイ」
これは、クソ大国のクソ映画。

点数を言うと5段階評価で0点以下、ゴミです。
こんなゴミは映画とは呼びません。

そんなに嫌いなら、見なきゃいい、まして紹介などしなけりゃいい
と思うかもしれませんが、
確かにその通りです。
だから、2度は視ていないし、多く主張するつもりもありません。
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しかし〝批判〟というものが、必ずしも負の心・そして負の行動
とは、言い切れない。
私も30を過ぎ(20代以前なら、良いものを褒める事だけやってきたが)
「怒り」や「憎しみ」もまた「人生」だと知っているので、
こういう事も、やらねばならない事だろう。

というわけで、評論です。
この作品は〝軍隊出身の米大統領が(主役ではなく準主役といった位置どころではあるが)、
獅子奮迅の大活躍を見せるアクション映画〟です。
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あれっ? どっかで聞いたフレーズだな?
そう、アメリカ大統領が活躍するという点では、
前述の「エアフォース・ワン」とまったく一緒なのです。
それなのになぜ、前者は良くて、後者はダメなのか?

それは正義を振りかざし、力で善悪もねじまげるアメリカの傲慢。
その度合いが違うのです。
実はその点に関しては「エアフォース・ワン」でも、
若干感じられたと思います。
テロに屈するわけにはいかない=テロは完全悪
そんなはずはなく、テロリストに少なからず同情した方もおられたでしょう。

そのテロリストを完全な悪の形「エイリアン」として表現したのが、
「インデペンデンス・デイ」なのです。

いや、さすがにそれは違うだろう、エイリアンはエイリアン、テロリストとは違う。
そんなつもりで作ったわけではないよ。と思われるかもしれません。
その通りです! 
しかし〝エイリアンなんて物はこの世に存在しない(しても我々の生活には今は直接関係ない)〟

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その実在しないものを、兵器の限りを尽くして倒す、この矛盾。
その矛盾の矛先は、実は現実なのです。
殺すのが「エイリアン」だから良い…というのではないのです。
アメリカがエイリアンのような、悪を生理的に求めているのです。
そういう心根を、図らずも露呈してしまった作品といえます。
(それにもし、エイリアンがいたとしても〝悪〟とは限りません。
一生懸命生きてる生物の可能性が高い)

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アメリカはそして白人は、戦争になれば、血を流し手を汚す役目は黒人に押し付け、
正義を公言し、敵の命はおろかプライドさえも踏みにじる。
(ただし、さきの「アフガニスタン紛争」は「結果を残した」ので、私は評価しています。
アメリカの良い面が出た出来事だと思われます)

アメリカに限らず、ヨーロッパや我々先進国の貧しい国に対する軽視、
貧しく、弱いものに対する裕福なもののつまらない教養や世間体による差別、
そして、女性に対する男性の卑下(最近はその逆もあるが…)
すなわち〝権力のあるもの〟がないものを
貶め、高圧的に振る舞い、あたかも正しいもののような態度をする。
そういう世の中の真の悪が、描かれている作品です。

しかし、クソまみれとも言えるこの映画にも、たったひとつだけ、
良いシーンがありました。それは主役のウィルスミスがエイリアンをぶん殴るシーンだ。
(他にももっとあったのかもしれないが、実質1度しか見てないので知りません)

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唯一面白かったシーンはここ。


このシーンは〝アメリカ〟という国の、あるいは〝男〟という人種の
良い面が出ているといえるだろう。
皮肉にも悪い作品なだけに、数少ない良いシーンが、真実を浮き彫りにしたのだ。

結局、私がいいたいのはこういう事でもある。
ほとんど最低な「インデペンデンス・デイ」でも、良いところ(一箇所だけだが)はあり、
秀作である「エアフォース・ワン」にも悪いところはあった…という事です。

それでは、皆さん、ここまで私の愚言にお付き合い頂きありがとうございます。
今回の試みを通して、
映画の良いところ・悪いところ、アメリカの良いところ・悪いところを、酌みとって理解して頂けた事を(何より私の嗜好がうまく伝わっている事を)、
切に願うばかりである。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2007-12-08 20:42 | クソな作品

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