サマータイムマシンブルース

今日、ご紹介するのは、
「サマータイムマシンブルース」ネタバレあり、見たあと厳守!

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タイムスリップ編、トリを飾るのはなんと邦画。
(え?これかよ!? 観た事あるよそんなの。というそこの君! だまらっしゃい) 
とはいえ、タイムスリップに関しては、最も優れていると考えられる作品です。
(ターミネーターをはじめとしたその他の名作は、それ以外のことが優れていた訳)

この作品は、コンビニ感覚で、タイムスリップしまくりです。
にも関わらず、変な感じのない、後味すっきりの作品である。それはこの作品も大方、
矛盾していないからだ。

は?

またかよ、この人は。
未来に行く事はどうにか可能だとしても、過去に行くのは不可能なんじゃなかったのかよ。
過去に戻りまくりで、何で矛盾しないんだ。何が言いたいんだよ一体?!

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それは、この作品の独特の作りが関係している。
この作品の世界では、正常な時間を享受するためには、
むしろタイムスリップを行わなければならないのだ。

そもそも不可能なタイムスリップを、矛盾なくすっきり仕上げる方法である。

要するに「過去を変えたつもりが、実はそれが本来の成り行きだった」
という、タイムスリップに良くありがちな落ちを、
極限まで追求した作品がこれである。

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彼らにとっては「タイムスリップは必然」の事で、
タイムスリップも含めて、正しい行動で正常な時を生きている事になるのだ。
この作品の作り手は、最後の最後までそれを実践し、作品全体を完全に支配している。
この作品において、作り手は、まさに神であるのだ。

まっ、結局のところを言うと、今までのタイムスリップ物と違って、
現在・未来は何一つ、変わっていないと言う事である。

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そしてもうひとつ、特筆すべき点が。
それは作中でタイムマシンを100%否定していると言う事。
これは今までのタイムスリップ物にはなかったことで、
つまり、この作者は私と同じ意見なわけだ。

そして、そういう境地に立っているからこそ、
逆に、このような神ともなれるような、素晴らしいタイムスリップ作品を作ることが出来たんだと思う。

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さて、この作品が素晴らしい事に、異論のある方は少ないだろうが、
ここまで持ち上げるのは、異議を唱える方も多いと思う。例えば、アカデミー賞などというものからは無縁であろう。
まして映像的に、ハリウッド映画などと比べると、見劣りするどころの話じゃないだろう。
それにテーマも重みがなく、全体として究極的に軽いノリで、名作には揚げ辛いだろう。
しかし、その極端さがまた、
良くも悪くも、現在の邦画らしいと言える。

しかし、この作品は「不朽の名作」と言ってよい。

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クリエイティブな面だけで言えば、世界的にも屈指の作品で、
ことタイムスリップを描く、という事に関してだけで言えば、
はっきり言って世界No.1だ。
ただ、勘違いしないで欲しいのは、
私は、この作品を最高クラスの作品だとは思わない。
忘れないで欲しい。

なにしろ、私は「タイムスリップ完全否定派」であるのだ。

だから、この作品にしても、全く矛盾してないわけじゃない。
しかしお約束どおり、その事には敢えて触れない事とします。

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私がこの作品を大きく取りざたする理由は2つある。
1つ目は、映画とは有り得ない事をあえて表現してもいい…と言う事。
どんなにリアリティーがあろうと、結局は作り物なのである。
「例え、矛盾してても面白ければいい」ということもある。
この作品は、それを体現している作品のように思うのだ。
そもそも、このタイムスリップ編のテーマは、まさにそれである。
だから、この作品がトリに相応しかったのだ。

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話は変わるが先日、映画「ヤッターマン」を見てきたが、凄い映像だった。
まさにハリウッド並みである。(内容の方はひどかったが)

話を戻す。今回の作品を、大きく取り扱う理由のもうひとつは、
この作品のようなクリエイティブ性と、ヤッターマンのような映像技術が合わされば、
日本の作品は、世界に君臨できる、
それを訴えるのに相応しい作品だったから、というのもあったりする訳です。

次回からは、人種差別について、特集していこうと思う。
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  by s_h_i_g_e_y_a_n | 2009-03-14 19:19 | タイムスリップ

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